まち冒険in足込 レポート

まち冒険in足込 ~地域資源を商品化せよ~

りんメンバーの清水春花です。

2月20、21日にまち冒険 in 足込が行われました。

まち冒険とは、東栄町のまちを学生が訪問し冒険する中で、魅力を発見し体験プログラムを企画するイベントです。初回となった今回は、東栄町足込地区の「おいでんや」を拠点に地域の暮らしの達人である高齢者の皆さんとの交流の中から地域を知り、地域の課題を考え、その解決策となりうる企画を行うというもの。

私を含む学生10名が足込地区を訪問した冒険のレポートを書いていきたいと思います。

参加した学生のうち約半分は東栄町出身者。それ以外は、長野や岐阜、浜松の学生が参加しました。

足込を知る

午前10時ごろ。私たちは、まち冒険の会場である足込地区の”おいでんや”(町役場が行っている高齢者生活支援拠点事業)へ到着しました。会場の準備や受付を済ませていると、地域のおじいちゃんおばあちゃんが続々とやってきました。みなさん「おはようございます。」と笑顔で挨拶をしてくれて早速人の温かさに触れることができました~。

 

地域の皆さんも揃い、プログラムがスタート!

最初は、自己紹介タイムです。

A4の紙を使って自己紹介をしていきました。紙には読んでほしい呼び名や今回楽しみにしていることなどを書きました。

地域のおじいちゃんたちの呼び名が独特で可愛かったな~。

(この地域では「○○ちゃ」という呼び名が多いんです!)

 

自己紹介を終えた後は「足込を知る」ということで東栄町役場地域振興課の尾崎あゆみさんから東栄町の基本情報と人口推移、現在の課題などのお話をしていただきました。足込地区に始めて来た学生も多かったので、まずは地域の情報をインプット!

「人口が減っているのは現状であり現象」という言葉が印象に残りました。人口が減っていることが課題だと考えてしまいがちですが、人口減少という現象により変化や順応を迫られているということに対して、住民一人ひとりが主体的に考えていくことが重要であるという話がとても勉強になりました。


足込を体験する

足込を体験するコーナーでは、まず第1部として「布ぞうりづくり」「まゆ花づくり」「郷土料理体験」の3つの体験メニューに分かれて足込の暮らしの達人たちの技を体験しました。

 

私は、郷土料理体験で昔ながらに地域で作られてきた料理を作りました。「亥の子餅」という昔10月の亥の子さまという行事に合わせ作っていたというお餅を作りました。現在では作り方を知っている人も少ないという亥の子餅。素朴な懐かしい味でした~。そのほかにも旬のフキノトウを使ったふき味噌、東栄町の酒造の酒粕を使った甘酒などを作りました。地域の皆さんの手際の良さに圧倒されながらも楽しく調理できました! 


体験中たくさんお話しをして、足込のみなさんの孫になったようで、ほっこりしました。そんな中でも1番盛り上がったのは足込の花祭り。次の花祭り来てよ〜とお誘いを受けました。学生の中に花祭りを舞っている人が居たのでその人を中心にどんどん話が広がりました。花祭りが足込のみなさんに愛されているのを感じました。次の花祭り、見に行きたいです。

 

そして、第2部では、全員でそば打ち体験をしました!

東栄町出身者でもなかなか経験者はおらず、わからないことばかり…。先生がやると簡単そうなのに、自分たちでやると、何かが違う…。そして、そばが破れそうでひやひやしてました。丸くしなきゃいけないのに四角になるし、四角にしなきゃいけないのに丸になるし…。しかし、なんとか先生の力もあって完成。「名古屋風のそばだな」と言われてしまいましたが…(笑)出来上がったそばは、夜の交流会に出して皆さんでいただきます。学生の打ったぞばは太くて一目でわかってしまいます。「それでも自分で打てばおいしいよ」と優しい言葉をかけてくださいました。


交流会

夜は交流会。足込を体験するで作った郷土料理や自分たちで打ったそばを、足込のみなさんと食べました。おいしい!と言ってくださって嬉しかったです。お酒やお茶、ジュースを片手に話しまくる…。足込のみなさんの勢いに圧倒されました。そして、足込の花祭りに密着した、『祭人魂』が流れるとみなさん、シーンとしました。私の隣に、密着された方のお母さんが居たのですが、その方は自分が映ると「あ!映った!!恥ずかしい!!」と言っていて可愛かったです。そして、その映像を見ることで、足込の花祭りが足込の人たちにとって大切な行事であることがわかりました。

 


体験プログラムの企画

2日目は体験プログラム企画のプレゼン。

プログラムが無事完成するのか、きちんとした発表ができるのか、不安でいっぱいでした。私たちは前日に足込のみなさんにとって花祭りがとても大切だと分かったので、その花祭りを生かしたプログラムを考えました。なんとか時間内にプレゼン資料を作成して、いざ発表!

 

自分たちの言葉で、考えたことを発表しました。たどたどしい発表だったのにも関わらず、足込のみなさんは真剣に聞いて考えてくださりました。本当に嬉しかったです。

そして、もう1つのグループの発表。人が違えば視点も違うのだなと思いました。私たちのグループはほとんどが東栄町出身でしたが、もう1つのチームはほとんどが町外の学生でした。だからこそ、見る視点や感じたことが違い、それがプレゼンに生かされていました。私たちが当たり前に感じていることは他の人たちにとっては当たり前ではないのかもしれません。今ある当たり前を大切にしていきたいと改めて思いました。

 

そして、いよいよ投票による審査。

得票が多かったチームのアイデアは、優先的に実行に移すことができるだけでなく、地域限定の非売品の賞品(足込地区花祭りで寄付金への返礼として作成している湯飲み)がもらえます。

聞きに来てくださった人たちに投票してもらい、結果発表!!残念ながら私たちのグループは、選ばれませんでした。しかし、どちらも良かったと言ってもらえて安心しました。

 


発表を終えて

全てのプログラムが終了し、帰るとき、また来てね〜と声をかけてくださった方。名前を呼んで、手を握ってくれた方。いつまでも手を振ってくれた方。とても嬉しくて、涙が出そうでした(少し出ました)。花祭りにもおいでんやにも、また行きたいなと思います。

今回の2日間で約10名の学生と50名近くの地域のみなさんが集まりました。そんなにたくさんの人が集まったとは知らなかったので、驚きでいっぱいです。全ての終わった今、"楽しかった!"という感想です。家族のように温かく接してくださった足込のみなさんのおかげだと思います。ありがとうございました。

 

”終わった”と書きましたが、ここからが始まり。今回、学生が企画したプログラム。実現できるかどうかわかりませんが、実現したい!という気持ちでいっぱいです。実現のため、また一歩一歩、歩んでいきます。東栄町、来たいなぁ〜と思ってもらえるよう、どんどん企画をしていきます。

ご協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしてます(^^)

 

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コメント: 1
  • #1

    星原真央美 (水曜日, 08 3月 2017 15:50)

    まち冒険2日目の、プレゼンからの参加でしたが、学生の皆さんの企画ひとつ一つが、改めて気づかされる事ばかりで、とても良い刺激になりました(^ ^)

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若者地元会議「りん」 rinrin.toei@gmail.com

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